- 介護士が取るべき資格の種類は?
- 介護士がキャリアアップするためにおすすめの資格
- 介護士が資格を取り、スキルアップするためのコツ
- 介護士が資格を取る時の注意点
をまとめました。
介護士が取るべき資格の種類は?
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の入門資格
初心者介護士が初めに狙う資格は、介護職員初任者研修がおすすめです。介護の基礎基本の考え方や技術を、比較的短期間で学ぶことができます。難しい試験もなく、基本的にスクールに通えば取れるので、取得の難易度はとても低いと言えます。
資格を取得すると、訪問介護の身体介助を行えます。事業所によっては数千円の資格手当がつく場合もあります。
無資格未経験の人や、介護を始めて間もない人は取得を考えてみても良いでしょう。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護福祉士取得に必要
介護士としてのスキルアップを考えているなら、介護福祉士実務者研修の取得がおすすめです。介護福祉士試験を受験するために必要な資格にもなります。
資格を取得することで、訪問事業所のサービス提供責任者になれます。また、事業所によっては資格手当がつく場合も。
介護職員初任者研修同様、スクールに通うことで取得できますが、講義の内容はより専門的。
基礎的な知識が身についていることを前提とした講義となります。難しい試験はないので取得は簡単ですが、内容を理解するためにはまじめに受講する必要があります。介護福祉士取得を目指すなら、しっかりと勉強しておくと良いでしょう。
介護福祉士取得を考えている人や、介護士としてスキルアップしたい人は取得を目指しましょう。
介護福祉士
介護福祉士の資格は、介護現場の第一人者
介護福祉士は国家資格であり、高い技術と知識を保証した資格です。取得はやや難しいですが、現場で働く介護士におすすめの資格です。
資格を取得すると、多くの事業所で処遇改善手当や、資格手当がもらえます。事業所の役職に就くための、条件になっている場合もあるようです。
介護福祉士を取得するには、試験に合格する必要があります。福祉系の学校を出ていない人が受験するには、3年の実務経験と、介護福祉士実務者研修の取得が必要です。独学での受験も可能ですが、受験対策のスクールもあります。
収入面や待遇面が、無資格の介護士よりも大幅に優遇されるため、是非とも取得したい資格と言えるでしょう。
ケアマネジャー
介護保険のスペシャリスト
ケアマネジャーの主な仕事はケアプランを作成することです。現場の介護士や事業所、利用者や家族とのすり合わせや調整も行います。介護士に比べると、現場から離れる場面が多くなるでしょう。
資格を取得することで、働ける事業所の幅が広がり、活躍できる場面が介護士よりも広がるため、自分にあった働き方ができるようになります。
ケアマネジャーになるためには、試験に合格する必要があります。受験資格は特定の資格を所有して、5年以上かつ900日以上の勤務が必要です。現場の介護士が受験するためには、介護福祉士を取得して、5年以上勤務するのが、一番の近道となる場合が多いです。その他には、医療系の国家資格の所有者や、相談員としての勤務も受験資格とすることができます。
ケアマネジャーになると、ある程度現場から離れた働き方ができます。体力的に限界を感じている介護士は、目指してみても良い資格です。
看護師
介護から医療の世界へ
看護師の主な仕事は、医師が行う診療や治療の補助。専門的な知識は必要ですが、年収は介護士よりも高い場合が多いです。
決められた方針に従い、決められた対応を行うという点では、介護士の働き方に近いものがあります。介護士におすすめなのが、身体介助や生活介助が中心となる、大きな病院での勤務です。介護士で磨いたスキルが活きてくる働き方なので、安心して働けることでしょう。
資格を取得して看護師になることで、年収がアップし、医療行為が行えるようになります。他大きな病院や地域の診療所、高齢者施設など、職場の幅が広がるので、自分の生活に合わせた働き方を選べるようになります。
看護師になるには、看護師学校、専門学校、短期大学、大学など看護師養成機関で学び、看護師国家試験に合格する必要があります。看護師国家試験の合格率は90%前後と高い水準です。看護師養成課程を卒業するためには、入学から卒業までの学費や時間がかかりますので、自分の人生設計をしっかりと立ててから目指すと良いでしょう。
介護士よりも年収が高く、働き方の幅が広がる職業なので、勉強熱心な方は目指す価値がある資格です。
介護士がキャリアアップするためにおすすめの資格
介護福祉士
手厚い資格手当で収入アップが狙える
介護福祉士の資格を取得することで、処遇改善加算、資格手当の増加が見込めます。無資格の介護士と比較すると、平均で200万円程度の年収の開きがありようです。
資格を持っていることにより、事業所の役職に就ける可能性もあります。責任のある立場になると、より多くの給料をもらえるようになりますので、将来性の高い資格です。
転職や再就職の際に有利になる
介護福祉士は高い知識や技術を保有している証になりますので、就職の際に有利になります。
- 今の職場が自分には合っていないので、もっと条件の良い事業所に転職したい
- 出産、育児のためにしばらく介護現場を離れていたが、生活が落ち着いてきたので復職したい
などの場合、無資格では良い条件で就職することは、難しい場合もあります。ですが、介護福祉士資格を所有していると、好待遇で迎え入れてくれる場合があります。
事業所が行政から報酬の加算をもらう条件のひとつに、介護福祉士を雇うことが挙げられます。事業所にもメリットがあるので、介護福祉士を積極的に雇いたいと考えているのです。
ケアマネジャー
利用者のニーズを介護に反映できる
ケアマネジャーの主な仕事のひとつに、ケアプランの作成があります。ケアプランは利用者の介護の計画書や、設計図と言えます。現場の介護はケアプランの通りに行う必要があるからです。利用者のニーズに沿ったケアプランを作成することにより、利用者一人ひとりに対して適切な介護サービスを、提供することができます。
利用者を尊重した介護を行うには、ケアマネジャーが作成するケアプランが必要不可欠なのです。
正社員でも日中の定時で働ける
事務方の作業が多いケアマネジャーは、毎日決まった時間の勤務体制となります。介護士が正社員として働くためには、どうしても夜勤を行わなければならない場合が多いです。夜勤が入ってくると、生活リズムが乱れたり、家庭の用事と折り合いが、付きにくかったりします。ケアマネジャーであれば、自分の生活スタイルに合わせた働き方が、選びやすくなります。
正社員でありながら、定時で働ける点が、ケアマネジャーの大きな特徴です。
看護師
介護士と比べて年収が高い
看護師は医療的行為を行えるため、介護士よりも給料が高い傾向にあります。具体的には年収ベースで600万円を目指せるようです。介護士では頑張っても、年収400万円台が壁となりますので、破格の給料と言えます。
介護士と業務内容があまり変わらない働き方もある
大きな病院では、身体介助や生活介助を中心とした働き方もあります。看護師だからといって、必ずしも医療の第一線で働かなければいけないわけではありません。働き方に幅があるので、しっかりと考えて職場を選ばないと、希望通りの働き方ができないので注意が必要です。
介護士が資格を取り、スキルアップするためのコツ
キャリア設計を考える
自分の将来を考えて資格を取得することが、効率的なキャリアの形成に繋がります。資格を取得するには時間も費用もかかるからです。
例えば
- 介護の現場の最前線で、これからもずっと働きたい
- 現場での知識を活かしながら、介護現場から離れたい
などの目標があれば、実現するための資格を取得することができます。自分がどうなりたいのかを考えることで、効率的なキャリアの形成を行えるでしょう。
資格取得のための時間を作る
資格の取得には時間がかかります。スクーリングの時間もかかりますが、一番問題となるのは自宅学習の時間です。仕事や家のことで一杯いっぱいだと、なかなか勉強のための時間を作ることができません。具体的な時間の作り方は
- 朝30分早く起きて勉強する
- 移動時間を勉強に当てる
などがあります。仕事終わりが疲れ果てて、勉強の気力がない場合は、何とかして仕事前に時間を確保するか、休日を勉強に当てる必要もあるでしょう。
資格取得のための費用を抑える
資格取得にかかる費用が高いと、なかなか取得に踏み切ることができません。費用を抑えることで、資格取得に向けて動きやすくなります。具体的には
- 期間限定の割引キャンペーンを利用する。
- 所属する事業所の補助金を利用する
- 行政の助成金や給付金を利用する
などの方法があります。事業所や自治体によっては利用できない場合もありますが、資格取得を応援しているところは多いです。資格取得のための講義を行っているスクールも、定期的に割引キャンペーンを行っているので、是非とも利用しましょう。
介護士が資格を取る時の注意点
不要な資格を狙わない
自分のキャリア形成のために不要な資格は、狙わないほうが良いでしょう。
資格取得には時間や労力、お金が多くかかります。勉強をしたり、資格を取ることが趣味だったりするならば問題ありません。ですが仕事に役立つ資格はそんなに多くありませんので、効率的にキャリアを形成するならば、取得する資格を絞り込む必要があります。
仕事や生活との兼ね合いを考える
普段の仕事や家事に加えて、資格取得のための行動を起こすことは、とても労力が必要です。
自分の時間を削らなければなりませんし、体力的にも負担がかかります。資格取得に向けて動き出す前に、自分の今の環境で資格の取得が可能なのか、考えてみると良いでしょう。場合によっては、仕事をやめて資格取得に専念するのが良いこともありますし、生活のために資格取得を見送った方が良いこともあります。
自分にとって何が一番大事なのかを考えてから、資格取得に向けて動き出すと良いでしょう。
まとめ
- 介護士がキャリアアップのために取るべきおすすめの資格の種類は介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャー、看護師の5つ
- 介護士がキャリアアップするために特におすすめの資格は介護福祉士、ケアマネジャー、看護師
- 介護士が資格を取り、スキルアップするためのコツはキャリア設計を考えて、資格取得のための時間を作り、資格取得のための費用を抑えることが重要
- 介護士が資格を取る時の注意点は不要な資格を狙わず、仕事や生活との兼ね合いを考えること
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