介護士でユニットケアの目標例は?個人とチーム別の具体的なサンプル例を紹介!
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介護士でユニットケアの目標例は?
介護職ダッド介護職ダッド
ユニットケアの概念を主軸にして考えると働きやすくなるよ。暮らしの継続、個別ケア、自律支援がポイントだね。
  • 介護士でユニットケアの目標例は?【サンプル例】
  • 介護士でユニットケアの目標を立てる時のポイント
  • 介護士でユニットケアの目標を立てる時の注意点
  • 介護士でユニットケアの目標に悩んだ時のアドバイス

をまとめました。

介護士でユニットケアの目標例は?【サンプル例】

個人目標

暮らしぶりを知る

高齢者の暮らし

例文
利用者の今までの暮らしぶりを知るために、積極的に声掛けを行って情報を収集する。

ユニットケアの大きな基準のひとつが、入居前の生活と入居後の生活の連続性です。従来型と比べると、より入居前の環境に近い生活を提供します。

利用者が今まで暮らしてきた生活を知ることが、個人レベルでの大きな目標のひとつと言えるでしょう。

 

こだわりや好き嫌いを把握する

例文
利用者一人ひとりに最適なケアを提供できるように、全員のこだわりや好き嫌いを把握する。

 

ユニットとは個別ケアを行うためのまとまりです。従来型の施設と比べて、利用者一人ひとりのニーズに沿ったケアを、行いやすい作りになっています。

利用者それぞれの好き嫌いを把握することは、個人レベルでの目標のひとつと言えるでしょう。

選択肢のある声掛けをする

例文
利用者が自分の意思で、どのように生活するのかを決める手助けをするために、選択肢のある声掛けを心がける。

ユニット型の特別養護老人ホームでは、自律した生活を支援するよう求められています。

従来型の施設では、ADLを中心とした自立支援を求められていましたが、ユニットではQOLを重視した利用者による意思決定が尊重されます。利用者に選択肢のある声かけを行い、意思決定の場を提供することは、個人レベルでの目標のひとつと言えるでしょう。

※ADL……日常生活動作。生活の中でどれくらいの動きができるのかを示す指標。
※QOL……生活の質。生活の幸福度や、満足度を示す指標。

 

チーム目標

自宅だと思えるような環境整備を行う

例文
利用者が今までの暮らしを継続できるよう、ユニットに自分の居場所を見つけられ、居室を自宅だと思えるような環境整備を行う。

 

利用者に今までの暮らしをできる限り継続してもらうには、環境整備が不可欠です。

具体的には、

  • ユニットの雰囲気を、家庭的なものにする
  • 居室のしつらえを、利用者の自宅にできるだけ近づける
  • 自宅から愛用の品や想いでの品を持ってきてもらい、利用者の身の回りに配置する

などの対応が考えられます。環境への直接的なケアの外枠にアプローチをかけることは、チームとしてユニットケアを考える際の重要な観点となります。

 

利用者や家族の意向を吸い上げる

例文
利用者一人ひとりの特徴に合った介護を展開するために、利用者や家族の意向をできる限り吸い上げ、ユニット内で共有し、希望に沿ったケアを個別に提供する。

 

個別ケアを行う際に外せないのが、利用者や家族からの情報収集です。利用者の人となりを深く知らなければ、個別ケアは行えません。既往歴はもちろんとして、

  • どこで生まれ、育ったのか
  • 仕事は何をどのくらいの期間していたのか
  • 以前は何時に寝て、起きて、ご飯を食べていたのか
  • こだわりは何かあるのか

など細かい情報を徹底的に集めることで、入居前の利用者の人物像が見えてきます。

収集した情報から、利用者がどのようなケアを行うと、心穏やかに生活できるのかを分析し、現場で実践していくことは、チームの大きな目標のひとつとなります。

 

利用者の意向に沿ったケアを行う

例文
本人の意思を尊重した介護を展開するために、ケアを行う前に本人の意思確認を実施し、利用者の意向に沿ったケアを、ユニット職員が統一して提供する。

 

施設介護は少ない職員で、一度に何人もの利用者のケアを行わなければなりません。そのため業務優先で、利用者の意向を無視したケアになりがちです。

利用者の意思を尊重した自律支援を行うためには、利用者を業務に合わせるのではなく、業務を利用者に合わせる考え方が必要となります。

ユニットは個別ケアを行うための生活単位ですので、利用者の意思を尊重して、それぞれの生活スタイルに合ったケアを提供していくことは、チームの大きな目標のひとつとなります。

 

介護士でユニットケアの目標を立てる時のポイント

個人目標の場合

小さい目標を具体的に立てる

目標を立てた介護士

いきなり大きな目標を立てると、自分が何をすればいいのかわからなくなってしまう場合があります。

自分にできそうなことで、行えていないことを、目標として設定する。そして目標の内容を継続して行っていくことは、自身の成長に必ず繋がります

途中で方向がずれていってしまわないためにも、目標は小さく具体的に立てるのが良いでしょう。

 

チームの方針に沿った目標を立てる

どんなに良い目標を立てても、チームの方針と違ってしまうと、評価をされないばかりか、組織と衝突してしまう可能性もあります。

どのチームでも使えるような、当たり障りのない目標も良いです。

でも、チームの方針と同じ方向性の目標を設定できれば、周りから頑張りを評価されますし、協力を得られる可能性もあります

組織の中での自身の成長の為にも、チームの方針に沿った目標を立てるのが良いでしょう。

チーム目標の場合

ユニットケアの概念を取り入れた目標を立てる

ユニットケアの基本的な概念は3つあります。

  • 暮らしの継続
  • 個別ケア
  • 自律支援

従来型の施設との明確な違いなので、ユニット単位での目標を考える際には、上記3つが重要な指針となります。ユニットケアの概念から大きく外れないことが、チームで目標を立てる際のポイントです。

>>>厚生労働省 2015年の高齢者介護~高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて~ 補論2 ユニットケアについて
>>>老人福祉法Web ユニット型特別養護老人ホームの基本方針並びに設備及び運営に関する基準第33条

 

職員が動きやすいように、具体的な目標を立てる

どんなに良い目標を立てても、現場の職員がどう動けばいいのかがわからなければ、目標を達成する事はできません。

具体的な目標を立てるコツは、目標を達成する手段を目標の中に盛り込むことです。この記事で取り上げたサンプルを参考にすると、

  • 暮らしの継続→居室を自宅だと思えるような環境整備を行う(ことで暮らしの継続を実現する)
  • 個別ケア→利用者や家族の意向をできる限り吸い上げ、ユニット内で共有(することで個別ケアを実施する)
  • 自律支援→ケアを行う前に本人の意思確認を実施(することで自律支援に繋げる)

などです。具体的に何をすればいいのかがわかるような、目標を立てられれば、職員は自然とついてくる場合が多いです。

具体的にどうしたら、ユニットケアの概念を実践できるのかを考えることが、チームで目標を立てる際のポイントとなります。

 

介護士でユニットケアの目標を立てる時の注意点

個人目標の場合

抽象的な目標にならないように注意する

注意する介護士

抽象的な目標を設定すると、

  • 途中で軸がぶれてしまう
  • 何をすればいいのかわからなくなってしまう
  • 結果がわかりにくい

などの問題が起こりやすいです。抽象的な目標にならないよう、何を行っていくのか具体的にイメージすることが、個人で目標を立てる際の注意点のひとつとなります。

 

独りよがりの目標にならないように注意する

利用者やチームを置いてきぼりにした目標は、良い目標とは言えません。ユニットケアは利用者のために、チームの一員として実践していくものです。具体的には

  • 利用者の利益や幸福につながる目標か?
  • チームの方向性とマッチした目標か?

などの視点が必要となります。自己満足の目標とならないよう、自分は利用者やチームにどのような形で貢献できるのかを考えることが、個人で目標を立てる際の注意点のひとつとなります。

 

チーム目標の場合

職員主体の目標にならないように注意する

介護を行うのは職員ですが、ユニットの主役は利用者です。ユニットケアの目標は、利用者の利益や幸福に繋がる内容でなければいけません。職員目線の目標になりがちな考え方は

  • 職員の技術や能力に磨きをかけ、平均的にレベルの高いケアを提供する
  • 業務の効率化を目指し、やらなければいけない業務を滞りなく行う

などです。利用者一人ひとりを置き去りにしてしまった目標では、質の高いユニットケアの実践は難しいでしょう。

どのような目標であれば、利用者に目を向けやすくなるのか考えることが、チームで目標を立てる際の注意点となります。

 

目標のビジョンが曖昧にならないように注意する

目標の本質が曖昧だと、職員はどのように達成すれば良いのかがわかりません。チームの目標を立てる場合は、

「ユニットがどのようになってゆくのか」

「どのような状態が目標を達成した状態なのか」

のビジョンを示す必要があります。目標達成のビジョンが描けなければ、チームとして目標を達成することはとても難しくなります。

実践していった結果どうなるのかをイメージできるようなビジョンを示すことが、チームで目標を立てる際の注意点となります。

 

介護士でユニットケアの目標に悩んだ時のアドバイス

ユニットケアの概念を確認する

確認する介護士

ユニットケアの大きな考え方は、家庭的な環境の中で介護を行うことです。

どのような環境や対応が、家庭的な雰囲気を出せるのかを考えることが、ユニットケアの目標を立てる際の手助けとなります。

 

利用者目線で考える

介護の大きな目標は、利用者に喜んでもらったり、幸せを感じてもらったりすることです。

どうすれば利用者に喜んでもらえるのかを考えることが、ユニットケアの目標を立てる際の手助けとなります。

 

まとめ

  • 介護でユニットケアの目標例は、個人とチームどちらも、暮らしの継続、個別ケア、自律支援を中心として考える。
  • 介護士でユニットケアの目標を立てる時のポイントは、ユニットケアの概念に沿った内容を具体的に立てること
  • 介護士でユニットケアの目標を立てる時の注意点は、職員主体の目標とならないよう、利用者の幸福を考えて、ビジョンを明確にすること。
  • 介護士でユニットケアの目標に悩んだ時のアドバイスは、ユニットケアの概念を確認して、利用者目線の考え方をすること

 

 

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