介護士の5Kとは?
3Kにプラスした過酷な仕事ってイメージがあるんだね。
- 介護士の5Kとは何?
- 3kより過酷な3つの理由
- 介護士の5Kを乗り切るコツ
をまとめました。
介護士の5Kとは何?
5Kの意味は
- きつい
- 汚い
- 危険
- 結婚できない
- 給料が安い
の内容を指すことが一般的。
以下で、1つ1つ具体的に見ていきましょう。
きつい
介護士はきつい仕事の代名詞
介護士の仕事は、“きつい”と言われます。
施設によっては、夜勤や早番など不規則な勤務も多く、サービス残業も多い所もあります。
体力的にも、
- 重い人を持ち上げたり
- 少ない人数で多くの利用者を見たり
体力的な負担が多い場面もあることから、イメージで言われてしまいます。
汚い
介護の仕事は汚いイメージがある
高齢者の介護に、排泄介助や入浴介助は付き物です。
- トイレ介助
- オムツ交換
- 入浴介助
も必要です。
ホームヘルパーは、ゴミ屋敷みたいな家にでも、介護に行かなくてはいけない場合も。
そのような理由、汚い仕事…なんて言われてしまう事もあります。
でも、排せつや入浴は、人間が生きていくうえでどうしても必要なこと。
汚い仕事と言われてしまうのは、とても残念ですね。
危険
介護は危険も隣り合わせ
介護は、人に対してケアをする仕事です。感染症などの心配も、全く無い訳ではありません。
また、最近問題になっている事に、
- 高齢者からのセクハラやパワハラ
- 認知症の症状で、暴力を振るわれる
って問題も取り上げられています。
必ずしも悪意のある高齢者ばかりではないのですが、危険ってイメージはありますよね。
結婚できない
介護士は結婚できないイメージがある
“介護士の寿退社”なんて聞いたことはありますか?
介護士の男性が結婚をすると、家族を養えないから別の仕事に転職する、そのような場合を揶揄する言葉です。
でも、今は共働きも普通に行われる時代です。
何も男性に頼らなくても、家族で協力しながら生活を支える家庭は、介護士に限らずたくさんありますよね。
給料が安い
平均的な給料が他より安いと言われる
介護士は給料が安いと言われます。
厚生労働省の「平成28年度介護従事者処遇状況等調査」を見ると
- 介護職員の平均年収は約347万円
- 全産業の平均年収は、約364万円
その差額は、年間で僅か17万円ほどです。
介護士の中でも、施設介護で夜勤をしている人はもっと多い場合もあります。
実は、介護士の給料が安いってイメージが先行している部分も大きいと言えるのではないでしょうか。
3k以外にも、過酷な内容がプラスされる理由を考えてみましょう。
3Kより過酷な3つの理由
3Kと5Kの違い
3Kは、きつい、汚い、危険
3Kとは、一般的に
“きつい”、“汚い”、“危険”な仕事のことを、その頭文字からとって3K仕事と言います。
介護は3Kの他に過酷な内容がプラスされる
3Kに更に追加して、
- 結婚できない
- 給料が安い
仕事なんて言われる場合もあるのが介護の仕事です。
仕事のハードさに合わせて、待遇の悪さからそのように言われてしまいます。
ただ、決められた定義がある訳ではないので、5Kと言う場合も別のK(例えば、“帰れない”など)で言われる場合もあります。
3Kより介護士がきつい理由
介護士の人不足が深刻
介護業界は、とにかく人不足が深刻な問題です。
高齢者は増加していても、支える若い人材がいないのが現状です。
既に働いている人が、施設の高齢者を支えるために、更に頑張らざるを得ない面があります。
- イメージが悪いから人が来ない
- 待遇を改善する仕組みができていない
色々な理由がありますね。
施設への収入が増えない
介護の仕事の特性として、広さや人員に応じて収入の限界があります。
(広さにより定員数が決められており、職員配置が決められています)
介護保険も医療保険と同様、「混合介護」は認められていません。
混合介護とは?
保険サービスと保険外のサービスを組み合わせること。混合介護ができれば、施設への報酬が増える。
どうしても収入に限界が出てきます。施設へ入る収入が少ないため、給料も限界が出てきます。
今後、国でも混合介護の制度化を進めて、収入の確保の道を模索しています。
待遇の悪いイメージが先行している
介護士や保育士など、福祉の仕事の待遇については、盛んに報道されることもあり待遇の悪さが過度に取り沙汰されます。
でも、平均年収で比較すると、それほどの大きな違いが無いのが現状です。
確かに、待遇の悪い事業所も無い訳ではありません。でも待遇が良い施設も無い訳ではありません。介護士の仕事は、資格を取得したりしてスキルアップをすることも可能な仕事です。
伴って、努力で待遇を上げる事も出来る仕事、と言えるのではないでしょうか。
介護士の5Kを乗り切るコツ
介護の仕事を志した初心を思い返す
公益財団法人介護労働安定センターが行った「平成29年度 介護労働実態調査結果」を見ると、介護の仕事を選んだ理由上位3つは下記の通りです。
- 働きがいのある仕事だと思ったから 50.1%
- 人や社会の役に立ちたいから 29.7%
- 今後もニーズが高まる仕事だから 29.0%
多くは、働きがいや、人の役に立つという視点から介護を志していることが分かります。
仕事がツラい時、介護の仕事を志した初心を思い返してみるのも、一つの方法かもしれませんね。
資格取得などのスキルアップをする
仕事は、“思い”だけで出来るものでもありません。特に待遇や給料は、どうしても職場の状況に左右されがち。
介護の仕事の良い部分に、資格取得などのスキルアップを目指せる点が挙げられます。
- 相談業務
- ケアマネ業務
- 施設長
などの管理業務を目指せるのも、介護の仕事のやりがいの一つだと思います。
無理はしない、働き方を変えてみることが大切
介護士は、心の優しい人が大勢います。
無理をしすぎて、身体や心を病んでしまう人もいない訳ではありません。
高齢者や弱者のためって思いはとても貴重ですが、先ずは自分の健康や身体が第一です。
あんまりツラい時は、
夜勤をしている人は、夜勤のない仕事に変わったり、無理をせずに働き方を考えてみましょう。
一度今の介護の働き方を振り返ることが、重要ですね。
今まで見えなかったものや考え方で、もう一度介護をしてみたい!きっとそう思える時が来るのではないでしょうか。
まとめ
- 介護士の5Kは、きつい・汚い・危険・結婚できない・給料が安い
- 人不足が深刻で、待遇が悪いイメージが先行している
- ツラい時は、スキルアップを目指したり、初心を思い出す
介護の仕事が過度に敬遠される理由の一つに、マスコミの偏った報道がある気がします。
人の役に立ちたい気持ちは、人間の本能です。それを、あえて待遇の悪さを前面に報道し、介護に従事する人を敬遠する向きがあると感じます。
現に、学校の先生から、介護を志す学生が集まらない、親御さんが敬遠させるって話もよく聞きます。
今後の超高齢化社会において、必要な仕事なのは誰の目にも明らかなのに、あまりに待遇や社会的地位を軽視している点は、どうにかならないものかといつも考えます。
今の施設に不満があるなら
介護施設によって、環境が違う
働く職員が、ガラっと変わるためです。
長い時間を過ごすなら、
- 自分が出せる雰囲気
- 話しやすい人間関係
- 気を使いすぎない環境
ってすごく大切ですよね。
もし、今の施設がつらいなら、
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