介護福祉士の病院勤務について教えて
給料以外にも、業務内容に違いがあるんだね
- 介護福祉士の病院勤務の給料は高い?
- 介護福祉士の病院勤務の役割
- 介護福祉士の病院勤務の仕事内容
をまとめました。
介護福祉士の病院勤務の給料は高い?
病院だから給与が高いとは言えない
介護福祉士が病院で勤務する場合は、看護補助者や看護助手などの名称になることが一般的です。
(平均年齢40.5歳、勤続年数6.9年)福祉施設介護員:年収は、約355.2万円
(平均年齢37.3歳、勤続年数6.1年)
統計上は、病院だから給与が高いとは言えませんね。
>>参考:厚生労働省HP「2017年 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
病院には処遇改善加算がない!
処遇改善加算とは、介護職員の待遇改善の為の加算です。
事業所により、算定の率や金額は異なりますが、多くの事業所で算定しています。配分方法としては、手当による支給や、賞与の上乗せとして支給されことが多くあります。
- 月額12,000円~37,000円相当の待遇改善がない
ってことですね。
しかし、病院の場合は“介護保険”ではなく、“医療保険”ですので、処遇改善加算の対象にはなりません。
でも、
介護施設にはないメリットがある病院も
病院では福利厚生の一環として、病院を利用した場合の補助(自己負担の免除)を設けている病院もあります。
また、
- 人間ドック
- 予防接種の免除や割引
があるなど、介護施設には無いメリットを受けられる場合もあります。
介護福祉士の病院勤務の役割
役割は、介護施設と大きく変わらない
病院と介護施設の一番の違いは、病院では「治療」が最優先とされることです。
しかし、医療機関でも治療や療養が円滑に進むために、
- 食事
- 入浴
- 排泄の介助
はどうしても必要です。そこを、介護の専門職として生活をケアをするのが、病院で働く介護福祉士の役割です。
看護師のサポートを行う
病院では、医師の指示のもとに医療が行われます。介護福祉士は、医療的な内容は専門ではありません。
あくまでも、他職種連携の中で医師や看護師の指示により、医療行為以外のサポートを行うことが主な役割となります。
レクリエーションや余暇はあまりない
病院では、介護施設とは異なり、全体でまとまった時間を作ることが難しいです。
また、介護施設とは異なり、患者とのコミュニケーションや関係づくりは、最優先事項とは言えません。
介護福祉士の病院勤務の仕事内容
1日の流れ
食事介助や入浴介助、排泄介助が中心
車椅子、ストレッチャーで入る機械浴
への入浴を行うこともあります。合わせて、リネン交換(シーツや枕カバーなど)も行います。
- 排泄介助
- 食事介助
- 体位交換
- 検査への付き添い
なども看護助手の大事な仕事になります。
体力を使う仕事が多いのが、病院で働く介護福祉士の一日の業務になります。
病院勤務ならではの仕事
検査やリハビリテーションの付き添い
病院によっては、検査やリハビリのために、患者様を連れていく場合があります。
検査をするまでの橋渡しのような存在になることが多いです。
雑務を任される場合も
病院で働く看護師は、昔に比べて専門性が増しています。そのため、看護業務以外の業務は、看護助手などにシフトしている傾向が。
例えば、
- カルテの整理
- 医療で使用する器具の洗浄や殺菌
- 医療性廃棄物の処分
など、介護施設には無い雑務を任される場合もあります。
勤務地
病棟には様々な機能がある
一言で“病院”と言っても、様々な機能があります。
- 救急を専門にする病棟
- 寝たきりの方を受け入れる病棟
は役割が大きく異なります。
病棟で、介護福祉士が必要となるのは、寝たきりの方がいる
- 療養病棟
- 障害者病棟
などの病棟が中心です。
病院勤務は激務になりやすい?施設との違いは?
激務?楽?
超過勤務は、統計上少ない
一月の超過勤務時間は、
- 看護補助者が平均2時間
- 福祉施設介護員は平均4時間
と病院で働く介護福祉士の方が、少ない傾向があります。
一概に、どちらが楽とは言えない部分がありますが、統計上は病院勤務の方が早く帰ることが出来そうですね。
施設勤務との違い
書類や記録作業が少ない
病院勤務は、医療が最優先です。記録などに関しても、看護記録などが主になるので、記入するのは看護師です。
介護施設では、記録を行うのは介護職員が中心です。その意味で、書類を書いたりする事は少なそうですね。
補助業務が中心
病院の場合は、看護師の補助業務が中心になります。主体的に動く介護施設とは異なりますので、もしかしたら仕事が単調になりやすいかもしれません。
病院の場合は、医師を中心(頂点)としたピラミッド構造になっていますので、
主体的に動く事は難しいかもしれませんね。
介護福祉士の実務経験にならない場合も
介護福祉士資格を持っていない場合、介護職や病院看護補助者は実務経験の要件になります。
しかし、直接、患者と接しない看護補助者の場合は、実務要件に該当しない場合があります。これから資格取得を目指す人の場合は、十分に注意が必要です!
まとめ
- 統計上は、施設で働く介護福祉士の方が給与が高い
- 役割は病院も介護施設も変わらないが、サポート業務が中心
- 食事介助や入浴介助、排泄介助などの体力仕事が多い
・私の知っている病院にも、介護福祉士で働く看護補助者が在籍しています。どちらかと言えば、看護師の雑用係的な働き方をしています。プライドや自分の意見をあまり強く持たない人には、ある意味で楽なのかもしれません。
指示をされた仕事を“こなす”ことが出来れば勤まる部分があるイメージです。特に、記録やプランの作成などの業務が苦手な人であれば、病院で働く選択も一つですね。
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